正常なヘアサイクルの回復と維持に効果を発揮

ほとんどの育毛剤は、“正常なヘアサイクルの回復と維持”を目的として作られています。
ヘアサイクルとは、発毛→成長→脱毛し、また発毛するという繰り返しのことで、正常な代謝活動のひとつです。

このヘアサイクルについて、もう少し詳しく説明します。
人の髪は、毛穴の最深部にある毛乳頭と血液、そして毛母細胞によって作られます。
毛乳頭は、毛細血管に流れる血液から栄養素を取り込み、その栄養素を毛母細胞に運びます。

毛母細胞は、毛乳頭から受け取った栄養素によって活発に細胞分裂を繰り返すことによって毛髪をつくり、つくられた毛髪は次々と上に押し上げられてゆきます。
この成長のスピードは、個人差はありますが、通常1ヶ月で1cmくらいです。
髪の成長期と呼ばれる期間、つまり毛母細胞が活発に細胞分裂している期間は、男性で2〜5年、女性で3〜7年です。
次いで、退行期と呼ばれる、毛母細胞が毛乳頭から栄養を受け取れなくなる期間が約2〜3週間あり、髪は、毛母細胞の活動が完全に止まる休止期約という3〜4ヶ月ほどの期間を経て脱毛します。
そして、脱毛した毛穴から再び新しい髪が発毛します。
このヘアサイクルの周期は、男性で約3〜5年、女性で約4〜7年といわれています。
ところが、様々な原因によって、このヘアサイクルが乱されることがあります。
もし、ヘアサイクルが乱れるならば、「脱毛の後、次の新しい髪がなかなか生えてこない」「生えてきても以前の髪よりも細くコシがない」「生えてきても、通常のヘアサイクルよりも早く脱毛に至ってしまう」という症状につながります。
このヘアサイクルの乱れを正常な状態に近づけたり、回復させたりするのが、育毛剤の効果であり効能です。



ヘアサイクルを乱す原因に、どのように効果を発揮するか

ヘアサイクルを乱す様々な原因に対し、育毛剤がどのように効果を発揮するかをあげてゆきます。


まず、ヘアサイクルを乱す原因のひとつに、男性ホルモンがあげられます。
この男性ホルモンは、毛根にある酵素によって、抜け毛の原因となる物質に変化します。
この男性ホルモンを原因とする男性型脱毛症に効果のある育毛剤の場合、毛根にある酵素の働きを抑えることによって、抜け毛の原因物質の発生量を少なくします。

ヘアサイクルを乱す原因として、頭皮の血行の悪さがあります。
髪は、毛母細胞の活発な細胞分裂によってつくられます。毛母細胞は、毛乳頭から供給される栄養によって活動することができます。毛乳頭は、毛細血管から栄養素を取り込んで毛母細胞へ渡す役割をしています。
ということは、頭皮の血液循環の悪さは髪の成長の妨げになる、つまりヘアサイクルの乱れにつながるというわけです。
ですから、育毛剤には、頭皮の血液循環を促進させる効果のある成分が含まれています。

さらに、頭皮の油汚れによって毛穴がふさがれてしまう、また、そのような汚れによって毛穴が炎症を起すことによってもヘアサイクルは乱れます。
そのような症状を改善させる育毛剤には、頭皮の油汚れを洗い流したり、頭皮や毛根の炎症を抑えたり、頭皮を保湿する成分、消毒する成分などが含まれます。


まとめると、各社から様々なタイプの育毛剤が発売されていますが、各製品の違いは、正常なヘアサイクルの回復と維持という共通の目的を果たすために、正常なヘアサイクルを阻む様々な原因に対し、どのような方法、どのような成分でアプローチするかの違いであるということです。