“育毛剤”“発毛剤"“養毛剤”の違い

一般に市販されている育毛剤には、発毛剤、養毛剤という呼び方をするものもあります。
それぞれに、厳密な区分けはありませんが、主に、新しい毛髪の生育を促進するものを発毛剤、髪の毛の成長を助け、促す効果を目的としたものを育毛剤、抜け毛を抑え保護する効果を狙ったものを養毛剤としています。

育毛剤の多くは、発毛、育毛、養毛に効果のある成分数種を配合して作られていて、それら成分の配合の違いが各社製品の特色となっています。



働きの違い

育毛剤は、正常なヘアサイクルを妨げる原因にどう働きかけるかによって、いくつかの種類に分けられます。

男性ホルモンを抑制する
男性ホルモンと抜け毛に関する詳細なメカニズムについてはまだ十分に解明されてはいませんが、少なくとも、男性ホルモンが体内の酵素による化学変化によって毛母細胞(毛髪を作り出す細胞)の分裂を鈍らせるとされています。そのような抜け毛の原因となる男性ホルモンの作用を抑えます。

頭皮の血行を改善する
頭皮の毛細血管を広げ、毛乳頭(毛母細胞に必要な栄養素を受け渡す部分)にたくさん血液が運ばれるようにすることで毛母細胞の分裂を活発にし、髪の成長を促します。
また、頭皮を柔らかくすることで血液の循環を促す、というものもあります。

外部から栄養素を与える
毛母細胞は、毛乳頭から栄養を受け取ることで毛髪を作り出しますが、毛母細胞の活動に役立つ成分を外部から補ってあげることで、毛母細胞の働きを活発にし、発毛と抜け毛のサイクルを正常な状態に近づけます。


頭皮の状態を改善する
過剰な皮脂を抑制する、それとは逆に、乾燥した頭皮に潤いを与える、また、殺菌する、清潔に保つ、炎症を抑えるなど、育毛に適した頭皮に近づけます。

体内の発毛環境を整える
育毛効果があるとされる食品やサプリメントで、各種ビタミン類、各種ミネラル・金属類、各種アミノ酸、各種ポリフェノール類などが配合されていて、血行促進、栄養補助、体質改善などの効果を目的としています。



医薬品と医薬部外品

育毛剤には、医薬品に指定されているものと、医薬部外品のものとに分けられます。
よく“薬用”と書かれている育毛剤がありますが、そのほとんどは医薬部外品で、その場合、医薬品は含まれていません。そして、大多数のユーザーは副作用の心配をすることなく使用できるでしょう。
医薬品に指定されている成分が配合されている育毛剤には、医師の処方がないと入手できないもの、また、医師の処方が必要なもの、副作用の心配があるもの、成人男性しか用いることができないものなどがあり、その使用には注意が必要です。